#はじめての土中建築

【第3回】 世界にもあった、土と暮らす建築 アイスランドの芝屋根に学ぶこと

こんにちは。Under SOILの野口です。

前回は、日本の竪穴式住居から「土に近い暮らし」について考えてみました。
今回は少し視野を広げて、アイスランドの芝屋根の建築を見てみます。

土屋根や地中建築というと、今では少し未来的な建築に見えるかもしれません。
でも実は、こうした考え方は昔から世界のいろいろな地域にありました。

特に分かりやすいのが、アイスランドの芝屋根の建物です。

写真を見ると、建物というより、ほとんど地形の一部ですよね。
屋根だけでなく、建物のまわりまで緑に包まれていて、「建てた」というより「大地に沿わせた」という感じがします。

この佇まいが、まずいいっす。

でも、芝屋根の良さは見た目だけではありません。

寒さの厳しい地域では、土や芝が外気の影響をやわらげる役割を持ちます。
さらに、強い風から建物を守り、周囲の風景にも自然になじみます。

つまり芝屋根は、単なるデザインではなく、気候に合わせた暮らしの知恵なんすよね。

こういう建物を見ると、人は昔から自然を押し返すのではなく、自然の力を借りながら住まいをつくってきたんだなと感じます。

土に守られる。
緑に包まれる。
建物が風景に溶け込む。

この考え方は、Under SOILが惹かれている土屋根や地中建築にもそのままつながっています。

もちろん、昔の芝屋根をそのまま日本で再現すればいい、という話ではありません。

日本には、日本の条件があります。

雨が多い。湿気がある。台風がある。地震がある。地域によっては積雪もある。

だから現代の日本で考えるなら、防水、排水、断熱、構造、換気といった技術が欠かせません。

それでも、芝屋根の考え方そのものは今でも十分に魅力があります。

自然の力を活かすこと。
建物を風景と切り離さないこと。
人が落ち着ける空間をつくること。

これは昔の建築の話であると同時に、これからの建築のヒントでもあると思っています。

最後にひとことで言うなら、

芝屋根、見た目以上にちゃんとしてるっす。

かわいいだけじゃなく、かなり理にかなっています。

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