#はじめての土中建築

【第2回】 日本人は昔から、土に近い場所で暮らしていた 竪穴式住居に見る、土中デザインの原点

こんにちは。Under SOILの野口です。

土屋根や地中建築というと、海外のエコ建築や未来的な建物を思い浮かべる人も多いと思います。

でも実は、日本にも昔から「土に近い場所で暮らす」という感覚がありました。

その分かりやすい例が、竪穴式住居です。

参考:あいち朝日遺跡ミュージアム

竪穴式住居は、地面を掘り下げて床をつくり、柱を立て、屋根をかける建物です。

今の住宅とはまったく違いますが、よく見るとかなり理にかなっています。

地面を少し掘ることで、外気の影響を受けにくくなる。
屋根を低くかけることで、風の影響を受けにくくなる。
建物全体が、大地に近い形になる。

つまり、昔の人はすでに「土に守られる」という感覚を住まいに取り入れていたんすよね。

もちろん、現代の地中建築とは構造も材料もまったく違います。
防水、断熱、換気、構造計算、建築確認申請。
今の建築で考えるべきことは、比べものにならないくらい多いです。

でも、根っこにある考え方は近い気がします。

自然を完全に遮断するのではなく、土や地形をうまく使う。
建物を目立たせるのではなく、大地に近づける。
その土地の環境に合わせて、暮らし方を工夫する。

Under SOILが惹かれている土屋根や地中建築も、そこにつながっています。

私たちがやりたいのは、昔の建物をそのまま再現することではありません。

昔の知恵を、現代の技術でアップデートすることです。

防水、排水、断熱、換気、構造。
そして、景観との調和。

こうした要素をきちんと考えることで、土に近い建築は、これからの暮らしにも活かせると思っています。

竪穴式住居を見ると、昔の人はすでに「土と暮らす」ことを知っていたんだなと感じます。

土の中に閉じこもるのではなく、土の力を借りる。
自然と戦うだけではなく、自然に寄り添う。

Under SOILの考え方も、そこに近いです。

最後にひとことで言うなら、

竪穴式住居、あなどれないっす。

教科書で見るより、実物を見るとけっこうグッときます。

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